スガコーです。
今年も早いもので8月終わり、めっきり秋っぽくなってきましたね。今更感ありますが6月までの半年良く聞いていたものをご紹介。
Alabama Shakes / Sound & Color
渋い!ブルースロックを基調としたバンドの2nd。1stの時点で成熟してましたが、2ndで更に抑揚がついて味わい深くなりました。憂いがありながらもガッツリロックです。こんなにギターがかっこよく鳴っているのはこのご時世なかなかありません。特に"Give Me All Your Love"の咆哮(あえてこう言います)は鳥肌もの。今のところ今年1番。イベントだとなかなか使えないけど。
Kendrick Lamar / To "Pimp" A Butterfly
開始30秒くらいの「ひっみー!」以降、ドープで先進的なリズムにやられっぱなし。
最高にファンキーなリードトラック"i"で"I Love Myself!"と叫んでいますが、決して自己陶酔ではありません。
それまでのトラックでアメリカの黒人社会の歴史と問題を個人的な視点で語り、この曲でそれでも黒人である自分が好きだ!と歌う事で尊厳を啓発しています。一連の黒人射殺事件に端を発しているのでしょう。そういったテーマを聞くと重い印象を受けてしまいますが、単純に音楽として十二分に楽しめます。
Jamie xx / In Colour
The XXのメンバーでプロデューサーでもあるジェイミー待望のソロ作。
XXよりハウス寄りですが、ロミーとオリバーが参加している曲はもうXXの曲といっても違和感が無いです。静かにリズムに身を委ねられる心地よいダンスミュージックに仕上がってます!
ちなみに、ジャケットが虹色なのですが、これはXXの残り二人が同性愛者(ロミーはレズビアン、オリバーはゲイ)で、先日アメリカ全州で同性婚が認められた事(同性愛者のアイコンが虹色)と関係があるように思えるのは私だけでしょうか?
cero / obscure ride
シャムキャッツやYogee New Waves辺りと並んでシティポップの旗手と言われていますが、この作品でシティポップの範疇を超えたと感じました。
もちろん涼しげでより抑揚がついた"Yellow Magus"のアルバムバージョンや"Summer Soul"等、シティアンセムな名曲もあります。
ただ、D'angeloやフェラ・クティを思わせる、シティポップのファンキーでスタイリッシュなグルーヴとは違ったグルーヴも取り入れていて、そっちの方が個人的には印象が強かったのです。
そういった意味では、"Elephant Ghost"が今作のハイライトだと感じています。もちろん私がトライバルなリズムが好きという要因もあると思いますが。
次作ではどんなサウンドになるのか、気が早いですが気になってしまいます。
CICADA / Bed Room
一番気になっているニューカマー。ルーツとしているのはPortisheadやMassive Attack等のトリップホップ。ミニマルで暗くて冷たいトラックにAcoを思い起こさせるボーカル。
このバンドもシティポップの文脈で語られる事が多いですが、そのアンニュイさとエロさが他との大きな違いです。
こんな音鳴らせるバンドを待ってましたし、1stにして凄い完成度です!
Keishi Tanaka / Alley
ラストはやっぱりケイシさん!6月はライブはもちろん、DJも四階がダンスホールと化して最高でしたね!その時流れていたソウルとリディムを思わせるきらきらしたメロディが合わさったアンセム、アコースティックで聴かせるナンバー等、多彩なポップが詰まっていて何度でも聞けちゃいます!
選びきれず、洋楽・邦楽3枚ずつになってしまいました。洋・邦共通して、ブラックミュージックを自分たちの形で表現した名盤が数多くリリースされたと思います。
今後も注目のリリースが続きます!特に、先日リリースになったばかりのLucky Tapes等、邦楽インディロックの盛り上がりにさらに期待していきたいです。
次回FUNTIMESは今週末。色々な音楽との出会いの場になると嬉しいです!
FUNTIMES Vol.12
at 秋田市 Live Space四階
2015.08.29(Sat)
OPEN / START 21:00
¥1000(1D)
DJ:
koba9
スガコー
KAZZ
nawowmi
VJ:
Jin Kimura(Wanna Lick?)
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